厄年の年齢は、人の一生の中でも、体力的、家庭環境的、あるいは対社会的にそれぞれ転機を迎える時でもあり、厄災が起こりやすい時期として忌み慎まれています。
物に例えるなら節目は継ぎ目、力が加わったとき一番歪みやすい場所です。本来、厄年は長寿を祝う還暦（61歳）や古稀（70歳）などの年祝いと同じく、晴れの年齢と考えられていました。
厄年を迎えることは、地域社会において一定の地位となることを意味し、宮座（みやざ）への加入や神輿担ぎなど、神事に多く関わるようになります。
このため心身を清浄に保ち、言動を慎む物忌（ものいみ）に服する必要があったのです。
厄年の「厄」は、神様にお仕えする神役の「役」であるともいわれるのもこのためです。
現在では、災難が多く生じる面が強調され、禁忌の感覚が強くなりましたが、七五三や成人式、年祝いなどとともに、人生における通過儀礼として、大切に考えられている点は変わっていません。

男女でその年齢は違っており、男性の場合25歳・42歳。女性の場合は19歳・33歳・37歳が挙げられます。
（いずれも数え年）その内男性では42歳、女性では33歳の厄年を大厄と呼び、最も大きな災厄を呼びやすい年齢といわれています。
科学的な根拠もないのに信じられている理由として、これらの年齢では男女ともに人生に転機を迎えやすい時期であるからではないでしょうか。 19歳と25歳は高校から大学、大学から社会へと進み環境の変化が大きくストレスもかかりやすいこと、また青春期の問題にもぶち当たる可能性が高いといえます。
女性は30代に2回訪れますが、これは現代女性の場合結婚出産を迎え体調の変化を起こしやすい時期といえます。
さらに親世代が60歳を超えていることが多いため、介護などの問題が出てくることからトラブルが起きやすいものです。 厄年の方は、厄払いをおすすめ致します。

厄年には、その前年に前厄が、後年に後厄があり、三年連続で厄となります。 特に女性の場合は、32・33・34歳と36・37・38歳と、30代のうちの半分以上が厄年となってしまいます。 これは前述したように、結婚・出産・育児をはじめ、親世代も含めた体調の変化を起こしやすい時期だからといえます。前厄、後厄の年も厄払いを行いましょう。

男女共通の厄年として、十三参りと還暦があります。生まれた年の干支（えと）が、初めて巡ってくる年（数え年の13歳、満12歳）に行われるのが十三参りです。 数え年の13歳になった少年少女が、身も心も大人に成長したことに感謝するものです。
この歳は男女とも人生最初の厄年であり、このとき初めて大人の寸法（本裁ち）の着物を作ってもらい女子は「本身祝い」、男子は「元服祝い」「若衆入り」という行事を行いました。
また、最後の厄年である61歳は、現代であればそろそろ定年という時期に当たります。
体力も衰え病気にかかるリスクも高まる上に自分の人生に対する不安も出やすい時期です。

携帯に便利なカードタイプの厄除御守です。財布や定期入れにも入りますので、身に着けやすく（携帯しやすく）なっております。
色は、白・紺・朱の３色があります。
厄年に当たる一年間、大切に持ち歩き諸々の厄災から守護していただきましょう。
初穂料は500円です。

八方塞とは、自分の生まれ星が中央に位置し、周囲八方をふさがれて自由が利かない状態をいい、どの方角に事を起こしてもうまくいかないといわれます。
しかし、この年は、周囲八方をふさがれているにも関わらず運気は絶頂期ともいわれ、バランスが取れず自ら破状を招きやすい状態にあります。 ご本人だけでなく、周囲の方々にも災いを及ぼす可能性もありますので、運気を正常に保つ為に、ご祈祷をお受けになり、神様の御加護を頂きましょう。
本命星が北東の表鬼門に回座する年は、何事にも変化・変動が多く、運気も衰えがちになります。けがや病気にも注意が必要な年です。 本命星が北に回座する年は、最も運気が停滞する年です。何事にも謙虚な気持ちで、次の飛躍への準備の年と考えます。
本命星が南西の裏鬼門に回座する年は、前年まで衰退の運気が徐々に好転しはじめます。しかし無理は禁物。 特に年の前半は要注意な年となります。

転勤・転職や転居、改修工事（リフォーム）、増築改築、水廻りの工事や造園工事などで、犯してはならない方位を知らず知らずのうちに犯してしまったことにより、悩み事が起きたり病気になることがあります。
これら犯してしまった方位などから来る災いは方災と呼ばれ、災いが大きくなる前に方災除の御祈祷でお祓いをすることが大切です。
また、これから先に引っ越しや増改築、旅行、結婚などの予定のある方は物事を始める前にあらかじめ方位除け（方除）のお祓いをして、災いが起こらないように神様にお願いすることが大切です。